進化続ける鉄道模型のジオラマの特徴
日本の中では鉄道模型と言えばNゲージが主流です。しかし、欧米市場の中では様相が異なり、一般的にはNゲージよりも一回り大きなサイズのHOゲージが主流になっています。シェアー率としてはHOゲージが8割、Nゲージは2割程度と言われています。さらに、日本の鉄道模型の楽しみ方と言えば、レールユニットをその都度組み合わせてレイアウトを作る方法に対し、欧米の場合にはレールを配置したジオラマを利用して、模型を楽しむファンが多くいるのが特徴です。
但し、都市部などでは日本と同じ区住宅事情から、Nゲージに変え替えて楽しむ模型ファンも多く、Nゲージであれば狭い住宅でもジオラマを使った楽しみ方が出来ると考える人が多いのです。
尚、ジオラマは常に進化を続けており、模型を製造販売する会社の中には狭いスペースでも楽しむ事が出来るレールユニットを登場させるなど住宅事情に関係なくジオラマで鉄道模型を楽しめる時代になっています。
ちなみに、ジオラマは模型を展示しているお店や博物館などに出掛けた時に、巨大なスペースの中に一つの街や空間が作りだされ、NゲージやHOゲージなどが自走しているシーンを見かける事があるかと思われますが、これのミニチュア版を自宅で楽しむ人が多くなっています。
ジオラマを進化させてウェディングパーティーに用いる
仕事以外の何かに何かに打ち込むことができると、人生がより豊かになるということで、物作りを趣味としている人は大勢います。物作りにも色々な種類のものがある中でも、ジオラマ制作は難易度の高い方ではありますが、頑張って色々なテクニックやノウハウを身に付けて行けば、仕上がり具合の進化を自分自身で感じられるため、とてもやりがいがあるとして人気となっています。
ジオラマ制作は多くの場合、自分自身が満足するためだけに行われるものなので、お勢の人の前に出すことを想定することはあまり多くないと言えるでしょう。しかし自分や友人のウェディングパーティーなどにウェルカムジオラマを制作するという形で、多くの人に見てもらうために制作する人も中にはいます。
ウェルカムジオラマは、ウェディングパーティーなどにおいて、入口に飾ってお客さんに対する歓迎の気持ちを表す、ウェルカムボードの立体版のようなものです。ジオラマは現実にある風景などを立体的な造形に仕上げるものですが、この場合には結婚に関係する風景を再現することが多いでしょう。例えば新郎新婦にとっての思い出の場所の情景や、教会で式を挙げている光景を、二人をイメージしたフィギュアなどを使って表現するのです。
鉄道模型の基礎知識-Nゲージの規格とは?
鉄道模型には国際的な規格が存在していて、縮尺が決められています。基本的に同一の規格であればレール幅や車体のサイズが同じなので、海外製の車両でも問題なく走らせることが可能です。欧米ではHOゲージがポピュラーですが、家屋が狭い日本ではNゲージの方が人気を集めています。
Nゲージとははレールの間隔(軌間)が9mmのサイズの鉄道模型で、Nは9(Nine)に由来しています。海外ではNスケールと呼ばれることもあります。軌間9mmのNゲージは実物と比較すると、縮尺1/148~1/160となります。日本の鉄道(JR在来線)の軌間は1,067mm(狭軌)で、新幹線や一部の私鉄は1,435mm(標準軌)が採用されています。欧州諸国でも1,435mmの標準軌が一般的です。これに対してロシアやモンゴルなどでは1520mm(広軌)が採用されています。国ごとに異なる軌間の違いは鉄道模型には反映されておらず、全て軌間9mmの模型車両が制作されています。このため縮尺に1/148~1/160もの幅が生じます。基本的にレールの幅が同じであれば同一の規格内に限り全ての車両を走らせることができますが、車体の幅が長いと曲率半径が小さい急なカーブを通過することができない場合があるので注意が必要です。
ジオラマを制作する場合には建物や人物は1/150と考えることができるので、人形のサイズは身長が約1cmほどになります。車両を走行させる際に秒速約20cmにすれば、実物の時速120kmに相当します。実車とスケールスピードを合わせると、かなりゆっくり走っているように見えます。